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日本の厚生労働省は、ミャンマー・ビスマーク諸島・トラック諸島から収容した戦没者の遺骨の引き渡し式を、3月23日に千鳥ヶ淵戦没者墓苑で実施する事を発表した。
日本政府は、南方地域における戦没者の遺骨収集を1952年度から開始しているが、まだ全ての遺骨を収集出来ていないために、遺骨収集活動を加速させるため2016年3月に「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」を成立させていた。これらの活動の成果により、一般邦人の引揚者や陸海軍部隊等が日本国内に持ち帰ったものを含めると、海外戦没者約240万人のうち約127万柱の御遺骨を日本国内に迎えている。
これらの活動の一環として、日本戦没者遺骨収集推進協会は3月上旬からミャンマー・ビスマーク諸島・トラック諸島に遺骨収集団を派遣しており、この派遣団が収集した御遺骨を厚生労働省に引き渡す式が開催される事となった。式典には、御遺族・戦友・国会議員・日本戦没者遺骨収集推進協会等関係の団体代表者等が参列し、帰還した御遺骨を迎える。
今回引き渡される遺骨は、ミャンマーで3月8日から3月22日までの間に収容した10柱の御遺骨、トラック諸島で3月11日から3月22日までに収容した11柱の御遺骨、ビスマーク諸島で3月10日から3月22日までに収容した173柱の御遺骨、が厚生労働省に引き渡される事となる。
遺骨引渡式では、「開式」「遺骨収集団入場」「遺骨引渡し」「遺骨仮安置」「黙とう」「献花」「遺骨捧持」「閉式」の順に執り行われる。なお、献花時の奏楽は航空自衛隊航空中央音楽隊が実施する予定である。