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ミャンマー国軍がミャンマー北部の中国との国境付近において少数民族武装勢力と衝突した結果、ミャンマー国軍が発射した砲弾が中国側に着弾した事により中国人の教師が死亡した。
中国外務省が13日に実施した定例記者の際に、記者から「ミャンマー北部で発生している紛争に関する新しい情報を教えて頂けますか?また、紛争に巻き込まれ殺害された中国人に関する新しい情報はありますか?」との質問が行われた。この質問に対して外務省の報道官は「ミャンマー北部で発生している紛争に関しては、中国政府は現状を確認している状況です。中国政府はミャンマー政府に対して、中国との国境付近で実施している紛争を非常に懸念している事を伝え、紛争を即時に可能な限り停止するように要請しています。国境付近においては、正常な秩序を保ち、中国の市民に被害を与えるべきではありません。」との見解を述べている。
ミャンマー政府では、日本政府や中国政府等からの支援を受けて、少数民族武装勢力との和解を目指して交渉を進めているが、両者の間では大きく見解が異なり、交渉がまとまらない状況である。アウン・サン・スー・チー国家顧問も少数民族との和解を目指しているが、ミャンマー国内の仏教過激派等からは停戦する事への支持が得られておらず、今後も紛争が続いていくとみられている。