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L-グルタミン酸ナトリウムを主成分とするうま味調味料である「味の素」などの製造・販売を手掛ける味の素株式会社は、ミャンマーでうま味調味料「味の素」の生産と販売を再開することを発表した。
味の素では、ミャンマーのヤンゴンに1996年に「ミャンマー味の素工業社」を設立し、味の素の製造・販売を実施していたが、事業環境の変化に伴い2000年4月に事業活動を停止していた。しかしながら、ミャンマーでは2011年以降に経済開放政策が進んだことを受けて、2012年からは「タイ味の素社」から味の素をミャンマーに輸出していたことなどを受けて、味の素ではミャンマーにおける事業を再開することを決定した。
味の素株式会社は、ミャンマーのティラワ経済特区に新たに「ミャンマー味の素(Myanmar Ajinomoto Foods CO., LTD.)」を設立し、この会社がミャンマー国内で「味の素」の製造・販売活動を行う。包装工場の建設を2016年10月頃から開始し、2017年9月の完成と同時にヤンゴンおよびマンダレーの2都市から販売を開始する予定である。この新会社では、2020年度に売上高目標を30億円とする予定である。
味の素グループは、アセアン地域を重要な成長ドライバーと位置づけている事からも、今後も現地の食文化・食習慣に合った高品質な製品の提供を実施していく方針であることを表明している。