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在ミャンマー日本大使館は、日本政府が実施していたマグウェイ総合病院の新病棟の建設支援が完了したことにより、引渡式典が開催されたことを発表した。
ミャンマーにおける保健医療分野の状況は、近年では改善が見られるものの、依然母子保健の現状は悪く、特にマグウェイ地域では、5歳未満児死亡率が全国平均よりも高くなっていた。この地域の中核病院であるマグウェイ総合病院では、施設・機材の破損や老朽化が進み、患者の療養環境は劣悪であり、適切なサービス提供が困難な状況になっていた。そのため日本政府は、この状況を改善させるための支援を実施していた。
この支援は「マグウェイ総合病院整備計画」として、供与額22億8,100万円(約22百万ドル)の無償資金協力により行われていた。今回建設された新病棟は、産婦人科、新生児ユニット、救急の機能強化を主な目的として建設され、今までに抱えていた病床不足も解消し、同病院のマグウェイ地域の中核病院としての機能を更に強化し、地域住民の生活改善に大きく寄与するものとなる。今後は、同病院に対し医療機材の供与が行われる。