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宅配便のシェアNo.1であるヤマトグループは、マレーシアに本拠地をおくクロスボーダー陸上幹線輸送会社OTLグループを買収する事を発表した。
ヤマトグループの東南アジア展開は、2010年からシンガポール・マレーシア・中国の各地で宅急便サービスを展開していた。この地域の市場は、TPPの大筋合意やAECの発足により、今後も堅実に伸びるとみられており、域内のクロスボーダー物流も拡大している。ヤマトグループでは、創業100周年の2019年に向けて、アジアにおいて展開している各国の小口輸送ネットワークとロジスティクス・フォワーディング機能を結合し、小口混載輸送を行うクロスボーダー・ネットワークの構築を目指していた。そのため、今回の買収を行う事を決定した。
今回の買収は、ヤマトホールディングス傘下の東南アジア地域統括会社のYAMATO ASIA PTE.LTDが、「CKE Transport Agency Sdn.Bhd.」「Overland Total Logistic Services(M)Sdn.Bhd.」「Overland Total Logistics(Thailand) Co.,Ltd.」の3社の株式と、ベトナム事業を取得する形で実施される。最終契約書は既に締結されており、今年の12月末において正式な株式取得が完了される予定。この買収により、シンガポール・中国間の6,000kmを結ぶ陸上幹線輸送ネットワークを取得し、アジア戦略を加速していく方針である。