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愛知・岐阜・三重3県の53市20町1村を供給区域とする一般ガス事業者である東邦ガス株式会社は、顧客に「低廉なエネルギー」を安定して提供するため、マレーシア国営企業子会社であるペトロナス・エルエヌジー・リミテッド社からのLNG購入に関する売買契約書を初めて締結したことを発表した。
東邦ガスでは、顧客へ安価なガスを提供することを目的として、エネルギー調達環境の変化(価格指標・調達地域・契約形態)を的確に捉えたうえで、原料調達の多様化に向けて取り組んでいた。ペトロナスLNG社の100%子会社であるペトロナス・エルエヌジー・リミテッド社と協議を実施した結果、数量の柔軟性、価格指標の多様化の観点から優れていたため、この会社を新規LNG調達先の有力な候補と位置付け、2015年3月31日に基本合意書の締結を実施していた。基本合意書締結の後、契約内容の詳細の協議を実施していたが、詳細の合意がとれたため、正式な売買契約書の締結が実施されることとなった。
締結された売買契約では、2017年4月から10年間にわたり、売主が保有する複数の供給源及び出荷基地から買主にLNGを供給するポートフォリオ契約により実施される。供給源は、マレーシア・ビンツル基地とペトロナスが手配するLNGソースとなり、売買価格は原油価格とヘンリーハブ価格(米国の天然ガスの指標価格の呼称)に連動するものとなる。年間引取り数量は7~9隻となる見込み。