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マレーシア中央銀行は、マレーシアの第3四半期(7~9月)の実質国内総生産(GDP)の成長率が前年同期比4.7%だったことを11月13日に発表した。第2四半期(4~6月)の4.9%からは減少したが、市場予測通りの成長率となった。
マレーシアの今期のGDP成長率は、第1四半期(1~3月)が5.6%、第2四半期(4~6月)が4.9%であったことから、景気は減少傾向となっている。民間消費成長率は4.1%に減少し、民間投資成長率は5.5%となった。景気が減少傾向となっている理由は、今年の4月から導入した消費税の影響を受けて、民需全般が冷え込み傾向となっていることが最大の理由として挙げられる。また、パーム油の取引価格減少、国内政治の不安定感などからによる海外からの投資熱の減少、中国への輸出減少、自国通貨(リンギ)の下落なども挙げられる。
マレーシア中央銀行の総裁は記者会見において「今回の成長率減速は想定されていたものであり、そこまで驚くものではない。国内消費が落ち込んでいることは懸念の材料となるが、国全体で見た場合には成長は続いており、今後も油断は出来ない状況だが、今期以降も成長は続く見込みである。」との旨の発言を行っている。