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マレーシア政府は、2020年に先進国入りすることを目指す「VISION2020」国家ビジョンなどに基づき、政府主導で国内の情報網強化を推進している。日本電気株式会社(NEC)は、この一環として実施されているマレーシア国内のマレー半島とボルネオ島を結ぶ大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト「SKR1M(Sistem Kabel Rakyat 1 Malaysia)」を受注したことを発表した。
NECの発表によると、このプロジェクトで使用されるケーブルは、1波長あたり毎秒100キガビット(100Gbps)となる最新の光波長多重方式に対応しており、建設時の初期容量は毎秒4テラビット(4Tbps)となる。ケーブルが敷設される場所は、マレー半島とボルネオ島の6都市・5区間を結ぶ総延長距離約3,700kmの光海底ケーブルであり、マレーシアの大手通信事業者Telekom Malaysia(テレコムマレーシア)、TT dotCom (ティティドットコム)並びにNECの間で建設請負契約を締結した。
NECは、今回の受注は今までの納入実績に加え、最先端の技術力、およびプロジェクト遂行力が高く評価されたと考えており、今後も光海底ケーブルを含めた通信インフラ整備事業をグローバルに拡大することで、豊かな社会を支える情報基盤の確立に貢献していく方針であることを表明している。