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中国政府は、ラオスと中国を結ぶ高速鉄道の建設を開始することを発表するとともに、この建設に伴う調印式を北京で実施した。
この鉄道は、中国政府が所有する鉄道技術を用いて、ラオスの首都ヴィエンチャンから中国との国境沿いにある村を繋ぐ長距離の鉄道である。総距離は約417Kmとなり多数の橋とトンネルを建設することとなる。総工費は約400億元となる見込みであり、中国政府が約7割の出資を行う予定である。2010年にこの鉄道に関する覚書を締結しており、2020年の完成に向けて、ようやく建設を開始することとなった。
中国政府は今回の鉄道建設に対して「中国とラオスを結ぶ鉄道が完成した際には、ラオスの経済成長を促進することとなり、中国の南部の経済発展にも繋がる見込みである。また、この鉄道により両国間の移動が容易となることからも、両国の関係強化が行われる見込みである。」との見解を表明している。
しかしながら、以前のニュース(ラオスと中国を結ぶ鉄道計画はリスクを抱えながらも続行)でも報じているが、この鉄道建設に関しては多数の問題・懸念点が指摘されており、これらが解決されないまま鉄道建設が開始されることとなった。想定している鉄道運賃の収入のみでは鉄道建設に投じた資金を回収出来ない、鉄道建設により立ち退きを迫られる住民に対する補償が十分ではない、などの多数の問題は解決されないままに開始することとなった。
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