カンボジア政府は縫製労働者の最低賃金を128ドルとする見込み

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画像:カンボジア労働省より引用
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先日の記事(衣料工場労働者の賃金上昇要求・・・)においても報道しているが、カンボジアでは工場・政府側と労働者側で最低賃金の交渉が行われていたが、2015年1月1日からカンボジアの縫製労働者の最低賃金が約128ドルとなる見込みであることをカンボジア労働省は11月12日に発表した。現状の最低賃金は約100ドルであり、38%増の大幅な上昇となる見込みである。

このカンボジア労働省の発表によると、現地で生産している海外メーカーが最低賃金を上昇させることによるコスト増を嫌い、近隣諸国へ工場を移転することがないよう念入りに調整した結果、最低賃金が128ドルに決定した。今回の最低賃金の交渉は、労働者側は当初170ドルの要求をしており、この要求に対して工場・政府側は110ドルの回答を行った。この回答に労働者側は満足せずストライキの実施に加えて更なる賃金上昇を希望した結果、工場および政府側が労働者側に譲歩した形となった。

今回の決定は、政府側と全ての労働組合が正式な合意したわけではないため、今後の労働組合側の対応によっては再びストライキなどが発生する可能性がある。

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