河野外相がカンボジア訪問、税関監視艇供与・送配電網整備支援

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画像提供:外務省
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河野外務大臣はカンボジアに公式訪問し、カンボジア政府高官との会談や無償資金協力と円借款に関する交換公文の署名を実施した。

カンボジア政府高官との会談に関しては、フン・セン首相への表敬訪問と昼食会、プラック・ソコン外相との日・カンボジア外相会談を実施した。これらの会談で、河野大臣は、自身の父である河野洋平元衆議院議長が官房長官・外務大臣としてカンボジア和平に尽力したことに触れて、日本とカンボジアは和平・復興・開発の道のりを共に歩んだため、絆は強固であるとの旨を述べた。また、日本政府がカンボジアの2030年までの高中所得国入りを後押しする活動として実施している物流改善・人材育成・都市機能強化にかかる支援の進捗状況を説明した。カンボジア政府側からは、和平以来一貫して続く日本の支援に対する恩を忘れることはないとして、日本との協力を深化させていく考えである事が示された。

無償資金協力に関する交換公文の署名に関しては、「税関監視艇の改修・機材整備等に係る資金供与(経済社会開発計画)」として、5億円の供与が行われる事となった。この支援では、カンボジア政府では海洋領域における取締りに適した税関監視艇を所有していないことから、近海において頻発する小型船舶を利用した密輸に対して十分な取締りができておらず、カンボジア政府側から日本政府に対して税関監視艇の贈与について協力要請があったため、この要請に応じるものである。

円借款「プノンペン首都圏送配電網拡張整備計画(フェーズ2)(第二期)」に関しては、供与限度額が92億1,600万円となる支援が行われる。この支援では、電力需要が集中する首都プノンペンにおいて、カンボジア政府が変電所の新増設・送配電線の整備・系統安定化装置等を導入するための資金を融資するものである。第一期として既に供与限度額が38億1,600万円となる円借款を供与しており、今回はそれに続く第二期の融資となる。

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