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独立行政法人の国際協力機構(JICA)は、カンボジアにおける基礎教育の質の改善を支援するため、カンボジア政府に31億7,000万円を限度とする無償資金協力を実施する事を発表した。
カンボジア政府では、子ども達がより充実した学習環境で勉強できるよう、2年制の教員養成校を4年制の教員養成大学へ格上げし、より質の高い小・中学校教員の育成を目指している。また、カンボジア政府が発表した「教員政策行動計画(2015-2020)」では、2018年までに、主要都市であるプノンペンとバッタンバンに4年制の教員養成大学を各1校開校するとしている。そのためJICAは、この計画を支援するために、無償資金協力による支援を実施する事を発表した。
今回の支援プロジェクトは、「教員養成大学建設計画(The Project for the Construction of Teacher Education Colleges)」として、31億7,000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約により実施される。工期は43ヵ月を予定している。プノンペンでは、特別講義棟・管理棟・図書館棟・講堂棟の施設整備を実施する。バッタンバンでは、講義棟・講堂棟・図書館棟・管理棟・学生寮の施設整備を実施する。理科実験器具・楽器・音響機器・保健室用備品・コンピュータ等の機材調達も行う。これらの支援が完了した際には、毎年2校合計で小学校教員480人、中学校教員200人の卒業生が輩出される見込みである。