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ブルネイでは2015年1月1日に新会社法を施行したことに伴い、法人税を2014年の20%から18.5%に下げた。この改定により、ブルネイはアセアン内でシンガポールの17%の次に低い法人税率となった。
ブルネイは、法人税率ではシンガポールに負けているが、シンガポールなどの他のアセアン各国と違い、個人所得税を徴収しない唯一のアセアン国であるため、総合的な税制度では他の国に勝っているといわれている。この法人税率にも様々な税控除の仕組みがあり、宗教に関する会費・認定された研究開発費などは免除すると政府は発表している。
ブルネイでは石油や天然ガスなどの天然資源の輸出が国の主産業であるが、将来に確実に訪れる天然資源の枯渇に備えて、法人税を下げて他の産業の育成を図っている。
【参考情報:アセアン各国における法人税率(2014年)】
シンガポール:17%
ブルネイ:20%
カンボジア:20%
タイ:20%
ベトナム:22%
ラオス:24%
ミャンマー:25%
インドネシア:25%
マレーシア:25%
フィリピン:30%
※上記税率は基本税率のため、国により業種・規模などによって変化する。
特に経済特区の場合は大幅に減税されるケースもある。