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独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、ラオスの首都ビエンチャンにおいてASEAN+3石油備蓄ロードマップ(OSRM: Oil Stockpiling Roadmap)会合を開催した事を発表した。
ASEAN地域における石油需要は2000年頃までは、地域内に産油国がある関係で生産と消費のバランスがとれていたが、急激な経済成長が進んでいるために石油輸入が進んでいる。この石油輸入の流れは今後も加速していくとみられているが、国内における石油備蓄体制はシンガポールなどの一部の国においては、充分な対策がとられていなかった。そのため、アセアン諸国の石油備蓄は国際エネルギー機関(IEA:International Energy Agency )加盟国と比較して低い水準であった。そのため日本政府は、この地域における石油備蓄体制を支援するためにASEAN+3石油備蓄ロードマップWGを設立し、支援を開始していた。
今回の会合は6月20日にラオスにビエンチャンにおいて開催された。会合の冒頭の挨拶で今回の議長を務めたラオスの副局長は、日本の研修に参加して先進的な備蓄の知見や技術を感じる事が出来、今後のラオスにおける備蓄計画に活用できることに対して深い感謝が表明された。
JOGMECは今後も、アセアン地域の石油備蓄体制整備へ支援していき日本にとってのエネルギー安全保障の向上にも貢献していく方針である事を表明している。