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中国・ASEAN外相会合が14日に開催され、中国を批判する声明文が中国政府の圧力により正式に発表される事は無かったが、この中国政府の対応に不信感を抱いた一部の国は手違いと称して自国メディアに対して中国を批判する旨の声明文を公開したとみられている。
マレーシア外務省が地元メディアに発表した声明文によると、南シナ海問題では全ての国が国際法に従い武力による拡大を即時に停止し、話し合いによる解決を図ったうえで、オランダのハーグ常設仲裁裁判所の判決に従うべきであるとの旨の声明文であった。インドネシア外務省も、マレーシアと同様の声明文を地元メディアに公開している。両国の外務省とも、地元メディアに公開した後に、手違いで公開してしまったとして撤回している。これらの地元メディアでは、この様な形で公開されない声明文が開示される事はないため、中国政府の対応に反発して意図的にリークしたのでは、と見解を示している。
中国外務省は15日に実施された定例記者会見の際に、この問題に対して「中国政府は、AFP通信などの一部のメディアが、正式に発表されていない非公式の文書を発表した事に驚いています。この文書を公開しないように中国政府が圧力をかけたと報じられていますが、中国政府は圧力をかけていません。一部のメディアでは、この非公式文書の内容に対して大騒ぎしていますが、あくまでも全ての国が同意した文書では無いという事を理解してください。」との旨の見解を述べた。