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「22回日中韓財務大臣・中央銀行総裁会議」と「25回ASEAN+3財務大臣・中央銀行総裁会議」が開催され、日本からは鈴木財務大臣が参加した。
日本と東アジア・東南アジアの間では、1997年夏に始まったアジア通貨危機を契機に、地域協力の必要性が強く認識され、1997年にマレーシアのクアラルンプールにおいて第1回ASEAN+3(日中韓)首脳会議が開催されていた。その後は、幅広く東アジアの通貨・金融問題を議論するため、ASEAN+3の枠組みにおける閣僚レベルの会議としては他に先駆けて、財務大臣会議が設けられ、1999年から毎年開催されている。
今回は、「22回日中韓財務大臣・中央銀行総裁会議」と「25回ASEAN+3財務大臣・中央銀行総裁会議」が開催された。
「22回日中韓財務大臣・中央銀行総裁会議」では、ASEAN事務局と世界銀行の協力の下でASEAN諸国の災害リスクに対する財務強靭性を向上させる東南アジア災害リスク保険ファシリティ(SEADRIF)の継続した取組などを歓迎するとともに、中国・日本・韓国は、相互及び ASEAN 諸国との協力・コミュニケーションを強化することにより、ASEAN+3 財務プロセスに積極的に参加して主導していくことなどに同意した。
「25回ASEAN+3財務大臣・中央銀行総裁会議」では、『チェンマイ・イニシアティブ(CMIM)』『ASEAN+3 マクロ経済リサーチ・オフィス(AMRO)』『アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)』『ASEAN+3財務プロセスの戦略的方向性』『ASEAN+3 災害リスクファイナンス及び保険における金融協力』などが議題にあがった。