JICAとJAXAは連携し東南アジアを中心に宇宙人材を育成

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画像提供:JICA
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独立行政法人の国際協力機構(JICA)は、JAXAと連携して、東南アジアを中心に「宇宙人材」を育成している。

JICAとJAXAが宇宙人材の育成に向けて連携し、2019年から始まったのが、宇宙技術活用ネットワーク構想JJ-NeST(JICA-JAXA Network for Utilization of Space Technology)となる。この取り組みでは、東南アジアを中心に、将来、自国で宇宙技術開発や利用を担う実務者・研究者の学びを支援している。衛星の開発や観測データの利用、宇宙利用関連政策といったテーマでの研修を実施しており、日本の大学教員やJAXAの研究者、民間企業の実務者、政策担当者ほかから、最先端の技術や政策について学ぶ機会を提供している。

タイのJAXAバンコク駐在員事務所でJJ-NeSTの実施に携わる所長は、「JICAとの連携により実現できたこのJJ-NeSTを通じ、我が国の衛星開発技術、衛星データ利用技術および宇宙政策などを参加者は学んでいます。そして、その学びが参加各国の宇宙利用のさらなる促進と定着につながり、地域の社会課題解決への貢献になればと考えています。また将来的には、我が国と参加各国の互いに利益をもたらす宇宙分野における研究開発協力にもつながることを期待しています」との旨を語っている。

JJ-NeSTの留学制度で今年6月に来日し、東京大学で学んでいる者は、「日本での宇宙技術の活用はとても実践的で、フィリピンが目指すものと一致しています。フィリピンと日本は、台風や地震、火山の噴火といった気象事象や地理的な条件が似ています。防災などの面でも、日本の宇宙技術の学びはフィリピンでも応用できると考えます」との旨を語っている。

8月に来日し、慶應義塾大学で衛星開発プロジェクト管理を学ぶベトナムからの長期研修員の者は、「習得した知識や技術を活用してベトナムのさまざまな人工衛星開発プロジェクトを実施していきたいです。日本とベトナムの宇宙産業における協力関係の促進も目指します」との旨を語っている。

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