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愛知県では、海外の医療関係者等に向けて本県の医療サービス等をPRすることによって、富裕層を始めとする愛知県への医療ツーリズムを促進することを目的とする「愛知の医療ツーリズム海外PR業務」の業務委託先を募集することを発表した。
愛知県では、医療関係者等で構成する「あいち医療ツーリズム研究会」からの「医療ツーリズム推進に向けた提言」に基づいて、愛知の優れた医療技術を外国人の方に提供して医療の国際化を推進するための取組を進めている。愛知県が公開している事例では、観光の短期滞在ビザで来日した中国人が検診を受けたところ脳腫瘍が見つかり早期の手術が必要と診断され、本人も痺れを訴えたために日本での早期の手術を希望したが、観光目的の短期滞在ビザの在留期間では脳腫瘍の手術ができなく、中国に一旦帰国し再来日することとなったが、医療滞在ビザの取得に時間を要し3週間程度の治療開始が遅れた事例が存在していた。愛知県は、これらの問題を解決するための取り組みを進めており、今回は海外に愛知県の医療サービス等をPRする活動が実施されることとなった。
今回実施される「愛知の医療ツーリズム海外PR業務」は、今年の11月に中国の北京で開催される「国際医療旅游展覧会」に出展し、海外の医療関係者等に向けて愛知県の医療サービス等をPRすることによって、富裕層を始めとする本県への医療ツーリズムを促進するものである。世界最大の人口を抱える中国では、中部国際空港からの航空路線も充実しているために、効果的なプロモーションによって本県へ患者を呼び込むことが期待できるとしている。