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西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は、『2017年度 総務省「多言語音声翻訳システムの利活用実証」に関わる実施団体』に選定された事を発表した。
日本政府では、総務省を中心として世界の言葉の壁をなくしてグローバルで自由な交流を実現する「グローバルコミュニケーション計画」を策定している。この計画に基づき、2020年までに多言語音声翻訳システムを高度化する目標を打ち立てており、この活動の一環として日本各地で利活用実証を実施している。この実験を実施する団体のひとつとして、JR西日本が大阪府・大阪市・大阪観光局・大阪市交通局とともに選定された。
JR西日本が実施する利活用実証では、国立研究開発法人の情報通信研究機構(NICT)の多言語音声翻訳システム「VoiceTra(ボイストラ)」の技術を活用した実証専用多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra.R(ボイストラアール)」を利用するものとなる。これらのシステムを利用して、外国人観光客とコミュニケーションを行い、システムの利便性向上を目指すものである。
この多言語音声翻訳システムが利用されるシーンとしては、「駅の改札口、切符売り場、コンコースなどでの案内」「商業施設のレジ、インフォメーションカウンターでのご案内」などが想定されている。実際に使用される場所は、JR西日本の大阪環状線主要駅・関西空港駅・ユニバーサルシティ駅や大阪市交通局の新大阪駅・梅田駅・心斎橋駅・なんば駅を予定している。実験が行われる期間は、今年の5月から6月までに利活用実証のとりまとめ機関と協力団体などによる事前準備を行い、その後の7月から来年の2月までに利活用実証を実施する予定である。