中国はフィリピンと南シナ海紛争を中断し、日本と東シナ海で争う

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画像提供:外務省
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日本の岸田外務大臣は2日に開催された記者会見の際に、中国政府が日本政府の同意を得ずに強硬的に東シナ海の開発を進めており、この開発は極めて遺憾な事であり、中国政府に抗議した事を明らかにした。

中国政府は、東シナ海において日本政府の同意を得ない開発を進めていたため、両国政府は東シナ海の日中中間線を策定するなどにより、付近で一方的な開発を行わない事で合意していた。しかしながら中間線付近に建設した中国政府のガス田掘削施設において、天然ガスの採掘活動を行っている事が最近になり判明した。中国政府が合意を破った事となった。この動きは、中国政府が南シナ海問題において、フィリピン政府と和解を行う方針となった事が影響しているとみられている。

フィリピンではロドリゴ・ドゥテルテ氏が率いる新政権が樹立することとなり、この新政権では中国政府と争っている南シナ海問題を、経済協力を軸とした話し合いで解決する方針である。中国政府は、このフィリピン新政権の方針を歓迎し、近日中に正式な会談が実施される見込みである。そのため中国政府では、南シナ海における紛争相手が減少することにより、東シナ海における開発を進めるリソースの余裕が出来たために、東シナ海の強硬的な開発を再開したとみられている。南シナ海問題と東シナ海問題は、密接な関係にあると言わざるを得ないようだ。

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