ベトナム新首相へ日本大使が訪問、初めての会談国に日本を選ぶ

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画像提供:ベトナム政府
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ベトナム政府は、ベトナムの新しい首相に就任したグエン・スアン・フック首相(Nguyen Xuan Phuc)へ在ベトナムの深田日本大使が表敬訪問を4月9日に実施したことを発表した。

深田大使がベトナム新政府が誕生した事へのお祝いの言葉を伝えたのに対して、フック首相はベトナム政府の主要人事の任命が完了し、21人の官僚の任命が完了したことを説明した。また、フック首相は日本でG7伊勢志摩サミット(G7首脳会議)が5月に実施されることを称賛し、この首脳会談の際には安倍首相からベトナム政府の官僚も招かれていることも説明し、政府高官が訪日することを伝えた。訪日した際には、両国間の協力関係を強化するために、安倍首相との首脳会談を希望している旨も伝えられた。深田大使は、訪日した際には安倍首相とフック新首相の首脳会談が実現する予定であることが説明された。

深田大使から、ベトナム中部と南部で干ばつ被害が発生していることへの支援を日本政府が実施する用意がある事を説明すると、フック首相からは感謝の意を伝えるとともに、ベトナム政府は新政権においても今後も日本政府との協力関係を強化していく方針であることが伝えられた。

ベトナム新政権では親日路線を継続する方針であるために、フック首相が就任してから初めて会う海外の相手には日本を選んでいる。南シナ海問題で共闘するフィリピン政府とは、翌日の10日にフィリピン外務大臣からの表敬訪問を受けているだけに、ベトナム政府における日本政府の優先順位の高さが伺えている。隣国のミャンマーが民主化を実施したにも関わらずに親中路線のために、初めての会談相手に中国政府を選んだのとは対照的に、ベトナム政府は今後も日本政府との交流を深めていく方針である。

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