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海上保安庁は、外国海上保安機関に対する能力向上支援の専従部門「海上保安庁モバイルコーポレーションチーム(MCT)」などの4名を、ベトナムに8月14日から8月20日に派遣し、ベトナム海上警察職員に対する能力向上支援を実施した。
海上保安庁では、平成27年9月に署名された「海上保安庁とベトナム海上警察との間の協力覚書」に基づき、ベトナム海上警察への支援を実施している。コロナ禍においても、オンライン研修などにより、同機関に対し継続して支援を行っている。
今回は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の枠組みで、ベトナム海上警察に対する能力向上支援として、モバイルコーポレーションチームが派遣されることとなった。今回実施した支援内容は『漂流予測に関する講義』と『海上法執行に関する講義・実習(薬物犯罪捜査、立入検査)』となる。講義では、海難事故における捜索・救出活動への支援及び効率化、油流出防除対策などに活用される海上保安庁の漂流予測に関して事例などの紹介が行われた。また、MCT は、海上法執行に関する講義の他、机上演習や、実際の船内での実習も行い、ベトナム海上警察の法執行能力の向上を図った。