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ベトナム政府はアメリカに本拠地を置くGE日立ニュークリア・エナジー(GE Hitachi Nuclear Energy(GHE))社と原子力技術開発の人材育成に関する覚書に署名したことを発表した。今回の署名によりGHE社と交わした覚書は3つめとなった。なお、日本に本拠地を置く日立GEニュークリア・エナジー社とGHE社は別会社である。
今回の覚書は、沸騰水型原子炉技術を安全に運営する際に必要となる人材育成を、GHE社が人材トレーニングなどの手段によりサポートする内容である。昨年の9月に締結された2つの覚書は、原子力発電所を運営する際に必須となる原子力の技術部分の提携であった。
GEH社の上級副社長兼CCOのデビッド・ダーラム氏は今回の覚書に関して「ベトナムの原子力発電の構築に関われて光栄である。今回の覚書により運営する人員の能力を強化する事が可能となった。今後もベトナムへのサポートを実施していきたい。」と語っている。
以前のニュース(原子力技術の導入を進めるベトナム)でも報じているが、ベトナム政府はエネルギー対策として、原子力発電所の開発のための技術支援をアメリカ政府に要請していた。昨年の9月に米国原子力規制委員会がベトナムへの技術供与を正式に承認したため、現在は原子力発電所の建設に向けて急ピッチで準備を進めている。ベトナム政府は、2030年までに1万人以上のメガワットで原子力発電所を建設することを計画していることからも、今後もGHE社などとの提携が進みそうである。