国際協力銀は第一稀元素化学工業のベトナム展開支援、レアメタル確保

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株式会社国際協力銀行(JBIC)は、日本政府の政策でもあるジルコニウムを含むレアメタルの確保のためにも、第一稀元素化学工業株式会社のベトナムにおける事業展開を支援するため、融資を実施することを発表した。

第一稀元素化学工業株式会社(DKKK)は、ジルコニウム化合物の精製・製法の技術力等を背景に、同化合物の生産量で世界トップクラスのシェアを有している。オキシ塩化ジルコニウムを原料に製造されるジルコニウム化合物は、自動車排ガス浄化用・工業用触媒、電子材料・酸素センサー、耐火物・ブレーキ材、ファインセラミックス、燃料電池用固体電解質等、様々な工業製品の原料として使用されており、日本政府の掲げる「新国際資源戦略」では、ジルコニウムを含むレアメタルは、今後、資源獲得競争の激化が見込まれ、安定供給の確保が一層重要な課題となっていた。

そのため、JBICは、日本政府の政策でもある供給源多角化の促進等の取り組みを行うためにも、DKKKへの支援を実施することを決定した。

JBICとDKKKの間では、融資金額43百万米ドルを限度とする貸付契約が締結された。この融資は、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社三井住友銀行及び株式会社日本政策投資銀行との協調融資により実施するもので、協調融資総額は約106百万米ドル相当となる。このプロジェクトにより製造されるオキシ塩化ジルコニウムは、日本に輸入される計画である。

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