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ベトナムのチュオン・タン・サン(Truong Tan Sang)主席とフィリピンのアキノ大統領は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)に参加するために中国の北京に訪問しており、開催される前日の11月9日に個別の会談を行い、戦略的パートナーシップの関係を結び両国の繋がりを深めることに合意したことを、ベトナム政府は11月10日に発表した。
この会談では、様々な産業での協力方法について話し合われ、政治・経済・貿易・金融・教育・文化・観光・海洋問題などにおいて交流深めることに合意した。2016年までの目標として、双方での貿易取り扱い額を30億米ドルとし、この額を達成するための施策を実施することに同意した。南シナ海の領有権問題などに関しては「海洋法に関する国際連合条約(UNCLOS)」に基づき平和的に解決を行うことに合意した。
この会談の際に、チュオン主席からアキノ大統領へベトナムに公式訪問を行うよう要請をしており、アキノ大統領はこの要請に応じる見込みである。両国は中国との領有権問題を争っていることもあり、今後も両国の関係は深まりそうである。