日本のNEDOと日立はタイで電圧・無効電力制御システムを実証

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日本の国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と株式会社日立製作所は、タイ初となる送電系統の電圧・無効電力オンライン最適制御システムの実証事業を開始することを発表した。

タイでは経済発展に伴う電力需要量の伸長により、送電系統の電力損失の抑制が課題となっていた。また、タイ国内の主要な電源が火力発電所であることから天然ガスなどの化石燃料使用量が増加しており、環境負荷の低減を考えた電源構成の実現に向けて再生可能エネルギーの導入が求められていた。

そのため、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、タイのエネルギー省(MOEN)と電力系統運用の低炭素化・高度化を目的とした実証事業を実施することに合意し、協力合意書を取り交わした。これと同時に、実証事業を実施する委託先の株式会社日立製作所と、タイの発電・送電事業を担う国営電力会社であるタイ発電公社(EGAT)は、プロジェクト合意書を締結した。

今回実施される実証事業では、EGATの送電系統に、電圧・無効電力オンライン最適制御システムを導入し、電力系統運用の高度化・効率化を通じて温室効果ガス排出量の削減を目指すものとなる。また、二国間クレジット制度(JCM)活用による温室効果ガス排出削減効果の定量化を図る。

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