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日本の環境省は、日本とタイの間で実施される二国間クレジット制度(JCM)の下、2件のプロジェクトからのクレジット発行が決定されたことを発表した。
日本政府では、途上国への温室効果ガス削減技術・製品・サービスなどの普及や対策を通じて実現した温室効果ガス排出削減・吸収への日本の貢献を定量的に評価して日本の削減目標の達成に活用する「二国間クレジット制度(JCM)」を推進している。今回は、タイとの間で実施される2件のプロジェクトからのクレジット発行が決定された。
1件目のプロジェクト「半導体工場における省エネ型空調システム及び冷凍機の導入」は、2011年に洪水で被災した半導体製造工場の改修工事の一部である半導体製造を目的としたクリーンルームの建築において、省エネ・環境性能に優れた「ターボ冷凍機」と「旋回流誘引型成層空調システム」を導入するものである。
2件目のプロジェクト「半導体工場における省エネ型冷凍機・コンプレッサーの導入」は、バンガディ工業団地にある半導体製造工場のクリーンルームに、高効率で省エネ性能の高いターボ冷凍機とエアコンプレッサーを導入することにより、エネルギー起源CO2の排出削減を図るものである。また、クリーンルームでは温度や湿度を最適にコントロールする必要があるため、高性能の設備が有効である。
今回発行が決定されたクレジットの量は合計で2,519トンであり、日本政府としてその内1,260トンのクレジットを獲得した。環境省では、今後も優れた低炭素技術等による世界全体の温室効果ガスの排出削減を実現するため、二国間クレジット制度をより一層推進していく方針である。
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