JICAがタイで実施した介護支援のノウハウをアセアン全域に共有

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画像提供:JICA
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独立行政法人の国際協力機構(JICA)は、アセアン加盟国およびに周辺国に対して、タイで実施してきた介護サービス支援のノウハウを共有する「介護に関する域内セミナー」を6月7日から9日にタイのバンコクで開催した事を発表した。

タイでは首都バンコクをはじめとして全土で少子化が進み、総人口のうち65歳以上の高齢者が占める割合が全体の10.1%を占める「高齢化社会」に突入している。出生率も1.39と日本よりも低い事からも、更なる高齢化社会が始まる事は避けられない状況となっている。そのためタイ政府は、高齢者を支えるための年金制度の拡充・高齢者の活用・介護サービスなどの支援策の検討を進めており、JICAもこれらの施策への支援を実施していた。

このタイへの支援においてJICAは、「要援護高齢者等のための介護サービス開発プロジェクト(LTOP)」を実施し、タイのコミュニティでの介護サービスの仕組みづくりを支援してきた。このプロジェクトの経験をASEAN地域内(ラオス・ミャンマー・カンボジア・タイ・ベトナム・ブルネイ・マレーシア・インドネシア・フィリピン・シンガポール)に共有させるために、新たにセミナーが開催される事となった。

「介護に関する域内セミナー(Regional Seminar on Long-term care)」には、アセアン加盟国ではシンガポールを除く国と、地域外からモンゴル、スリランカから関係者が参加した。セミナーでは、タイで取り組んできた内容を伝え、各国参加者を交えたうえで自治体・病院関係者・中央政府・ボランティア等がどの様な役割を担っていくのか等が議論された。

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