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九州旅客鉄道株式会社(JR九州)は、今後の東南アジアにおける事業実現に向けて、タイの首都バンコクに「バンコク事務所」を設立する事を発表した。
バンコクに設立する事務所「Kyushu Railway Company(現地名称)」は、事業開発本部企画部所属となり、BTS プロンポン駅直結エンポリアムタワー内に設けられる。この事務所には日本人の駐在員が2人、タイ人の現地スタッフが2人駐在する。5月2日から開設されている。この事務所では、タイの不動産開発に関する土地情報・売却物件情報の収集及び検討を行う。また、タイ以外の東南アジア地域における不動産等市場調査や検討も行う。
タイなどの東南アジア地域には、多数の日本の鉄道事業者が進出しており、タイ都市鉄道パープルラインにはJR東日本が鉄道車両を供給している。インバウンド(訪日外国人旅行客)の取り込みという観点からも、鉄道各社はタイやシンガポールに事務所を設置し誘致活動を実施している。なお、JR九州は訪日外国人旅行客などに向けて、高級ツアー【世界をつなぐ「ななつ星in九州」で日本文化に出会う旅】を販売している。
JR九州は、今後はこのバンコク事務所を通じて、ホテルやマンションなどの不動産開発事業に関する情報収集等の活動を本格的に進めていく方針である事を表明している。