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シンガポールのシャンムガム(Shanmugam)外相は日本の政府関係者との会談に参加するため10月22日から24日まで日本に訪問した。10月23日に日・シンガポール外相会談を実施したことをシンガポール政府および日本外務省は発表した。
会談では両国の関係や領有権問題などについて話し合われた。
2016年には日本とシンガポールの外交関係樹立50周年を迎えるため、各種記念行事を実施し、両国の関係を深めることを決定した。南シナ海の領有権問題に関しては、両国とも国際法に基づく解決が行われるべきとの認識を確認した。日本の岸田大臣から日本の「積極的平和主義」の取り組みについて説明を行い、シャンムガム大臣からはシンガポールとしてはこの「積極的平和主義」を支持する旨の発言が行われた。「積極的平和主義」とは、軍事力は専守防衛に必要な最小限に抑えつつ、PKOなどの国際協調上に必要な軍事行動には参加する平和国家を目指すことである。
シャンムガム外相は日・シンガポール外相会談の前に安倍総理への表敬訪問を行っており、安倍総理からは高速鉄道整備計画(シンガポール・マレーシア間)における日本の新幹線導入への期待を伝達された。シャンムガム外相は政府与党との会談だけでなく、民主党との意見交換を行うために代表代行の岡田克也氏とも会談を実施しており、今回の訪日では実りある会談を実施した。