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日本政府は、昨年度も実施していたフィリピンのルソン北部の零細稲作農民の収入を改善させるための支援を今年度も引き続き実施する事を発表した。
この支援は平成28年度のNGO連携無償資金協力「ルソン北部零細稲作農民の営農改善を通じた農業収入向上事業(第2年次)」として、約4,189万円を特定非営利活動法人のジーエルエム・インスティチュートに供与する形で実施される。ルソン島の北部はフィリピン屈指の穀倉地帯であるにも関わらず、生産性の低い農地を耕作する零細農家が多い地域であるため、日本は昨年から支援を実施していた。実施する支援は、昨年の第1年次事業を引き続き実施するものであり、零細農家の営農改善を通じて農業収入を増やして生計を向上させる事を目的とするものである。
具体的な支援内容としては、零細農家を対象として農業経営と生産計画作成に関する指導・研修を行う。また、施肥・病虫害防除、稲作・野菜作の営農指導、農業機械導入の指導・研修を実施する。更に、市場などへのアクセスを確保・改善するための農道整備支援を行う。これらの総合的な支援を通じて、零細稲作農民の収入を改善させる方針である。