日・フィリピン首脳会談が開催、共同宣言を発表

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画像提供:首相官邸(握手する両首脳)
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フィリピンのアキノ大統領は、6月2日から5日の日程で国賓として来日しており、昨日の4日に安倍晋三総理大臣と迎賓館にて日・フィリピン首脳会談を実施した。この会談では「政治・安全保障関係」「ミンダナオ和平」「経済、文化・人的交流」「南シナ海問題」「北朝鮮問題」などに関して話し合い、両国関係を「共通の理念と目標のために共に協力する強化された戦略的パートナーシップ」と位置付け、今後も関係強化を進めていくことで一致した。

今回の会談の成果として両国は「地域及びそれを超えた平和、安全及び成長についての共通の理念と目標の促進のために強化された戦略的パートナーシップに関する日本-フィリピン共同宣言」を発表した。

【日本-フィリピン共同宣言(骨子)の抜粋および要約】
1.
日本とフィリピンの関係は、第二次大戦後、過去の問題を乗り越えアジアで最も強固な友好関係の一つを構築している。フィリピンは日本の平和国家としての歩みと世界の繁栄への貢献を評価している。

2.
地域の平和と安定の確保のため、両国は関係機関の交流を通じて、安全保障協力の拡充を実施していく。日本はフィリピン沿岸警備隊の能力強化を引き続き支援していく。

3.
日本はフィリピンのミンダナオの恒久平和に向けて、引き続き支援を実施していく。

4.
地域の経済成長のため、総額3000億円規模の南北通勤鉄道事業を始めとした、マニラ首都圏の運輸・交通セクターの質の高いインフラ整備のために両国は協力していく。

5.
南シナ海における、埋め立てなどによる一方的な現状変更の試みに対しては、深刻な懸念を共有し、 国際法に基づく平和的な解決の重要性を共有し、フィリピンによる仲裁手続の活用を日本は支持する

6.
来年の国交樹立60周年を見据えた人的交流・観光交流の更なる促進を行い、両国の対話と交流を強化していく。

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