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フィリピンの高等教育委員会(CHED)は、中国が西フィリピン海(WPS)におけるフィリピンの主権を脅かす行動をしていることで中国人留学生への警戒が高まっていることをうけて、カガヤン州の公立高等教育機関には中国人留学生はおらず特段の問題はないとの見解を示した。
高等教育委員会のデベラ3世委員長は、西フィリピン海(WPS)における中国の威圧的な行動に関連し、カガヤン州への中国人留学生の流入が憂慮されると一部で報道されたことに対して、「カガヤン州の公立高等教育機関には中国人留学生はいません。しかし、フィリピン・セントポール大学(SPUP)のトゥゲガラオ市校には、相当数の中国人留学生が在籍しています。私立校であるSPUPは、その国際化の取り組みに沿って、中国人を含む公認の外国の高等教育機関からの留学生を受け入れる自治権を持っています。留学生は、質の高い教育を手頃な費用で受けられること、英語を授業媒体としていること、医学、歯学、検眼学、理学療法、公衆衛生、工学などの分野で世界的に認められた質の高い授業に魅力を感じています」との旨を述べている。
カガヤンの私立高等教育機関からは、カガヤンに登録されている外国人留学生に対する根拠のない非常に不快な告発を非難する共同声明が発表された。この声明では、「フィリピンの大学における中国人留学生の存在が国家の安全保障を脅かすという主張は、根拠がないだけでなく、非常に不快です。私たちの社会、特に教育の領域では通用しない人種差別と中国恐怖症の露骨な表れです。中国人留学生がスパイ行為に関与している可能性があるという指摘は、根拠がないだけでなく、国籍に基づいて個人全体を不当に標的にする危険なステレオタイプを反映しています」との旨を述べている。