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日本政府がフィリピン政府に対して円借款事業として実施していた、ケソン地区の灌漑施設の整備が完了したことにともない、引渡し式典が開催された。
日本政府では、フィリピン政府に対して「灌漑セクター改修・改善事業」として、61.87億円の円借款事業を実施していた。この事業では、日本政府から国家灌漑庁へ供与した借款を通じて、全国11地区における老朽化した既存のダムや用水路などの灌漑施設を改修することにより、施設の機能を回復させるとともに、研修等による管理方法の改善及び営農支援を行うものである。
今回の式典を行ったケソン地区の灌漑施設では、老朽化に伴う漏水により、灌漑可能な面積が減少するとともに、用水管理が困難な状況となっていた。
式典には、日本側からは日本大使館の経済公使、書記官、JICAフィリピン事務所の所長と次長が出席した。フィリピン側からは被供与団体である国家灌漑庁の副長官、市長、市官房長などが出席した。今後は、当該地域がフィリピン全土の模範となる優良な農業生産地帯となることが期待される。