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フィリピンの農村地帯の貧困世帯では、トイレが設置されていないため屋外排泄を行っている地域もあり、衛生面など問題から早急な改善を行うべきとの指摘がされていた。世界銀行はこの現状を改善させるために農村地帯の貧困世帯にトイレを設置する活動を行っており、一部地域においてはトイレの設置が完了していることを11月19日に発表した。
この発表によると、フィリピンの農村の31%がトイレが設置されていないため屋外排泄を行う習慣があり、世界銀行は2016年までに全ての地域でこの習慣を廃止することを目的としてトイレを設置する支援を実施している。本活動は2013年に4地域をテスト地域としたうえで開始されており、この地域に関してはトイレの設置が完了している状況である。この地域では、トイレの設置を強制する法律の策定に加えて、政府関係者からの支援を受ける体制の構築も実施した。
トイレの設置を行っていない地域に関しても、子供達などへ屋外排泄による負の影響の周知活動を実施しており、この周知活動も一定の成果をあげている。
同様の支援はネパールなどの様々な国で実施されているが、アセアンの他の国にも広まりそうである。