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マレーシアでは経済成長に伴い、身体障害者などの社会参加の必要性が論じられ、近年ではこれらの活動が積極的に実施されているが、十分な支援体制が構築されていないため、不十分な状況であった。そのため日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力「身体障がい者によるリサイクルごみ収集システム拡張計画」として、324,804リンギ(103,145米ドル)の資金供与をマレーシア国内の現地NGOに実施した。また、この供与式を6月24日にプチョン市で実施したことを在マレーシア日本国大使館は発表した。
この発表によると、資金供与を実施したNGO団体はビューティフル・ゲート(Beautiful Gate Foundation for the Disabled)である。この団体はマレーシア国内の身体障害者を対象として、ボランティアなどと共に職業訓練の支援・チャリティーイベント・障害者への支援の啓蒙活動・美術展などを実施している。
日本政府からNGOに今回実施された支援は、リサイクルごみ箱の製造・設置費用およびごみ収集用トラック1台の購入のための費用が供与された。これらの購入により、リサイクル業種における身体障がい者の雇用確保とリサイクル品の分別業務に関する職業訓練および障がい者の自立を支援する活動の促進が実施される。この供与式では、日本政府を代表して日本公使が挨拶をしたほか、ビューティフル・ゲート取締役から挨拶が実施された。また、式典では新たに設置されたリサイクルごみ箱が披露された。