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日本の海上保安庁は、マレーシア海上法令執行庁(MMEA)とマレーシア・クアンタン沖で海賊対処訓練などの連携訓練を実施した事を発表した。
海上保安庁では、海賊対策のためにインド太平洋地域の海上保安機関との連携強化を進めている。2000年からは、東南アジア地域に巡視船や航空機を毎年派遣しており、今回はマレーシアに派遣される事となった。
今回の派遣は、1月25日から31日までの日程で、マレーシア海上法令執行庁の訓練・研修施設であるMMEA・海上保安アカデミーが置かれるクアンタンに寄港した。寄港期間中は、この施設でインド太平洋地域の海上保安機関職員を対象とした交流プログラムも実施された。交流プログラムは、「公益財団法人海上保安協会栗谷事務局長による巡視船つがる及び巡視船パカン乗組員等を対象としたリーダーシップに関する講義」「巡視船つがる乗組員とMMEA職員による相互訪問等」が実施された。
連携訓練は、29日に実施された。実施した連携訓練は、「海賊対処訓練」「情報伝達訓練」「ボートを利用した救助訓練」「両機関ヘリコプターによる相手機関所属船への着船訓練」となる。訓練に参加した部隊は、海上保安庁の函館海上保安部所属の巡視船つがるとヘリコプター1機、マレーシア海上法令執行庁の船艇3隻と航空機3機となる。なお、昨年に日本政府がマレーシア政府に供与した巡視船パカン(えりも)を参加していた。海上保安庁とマレーシア海上法令執行庁の連携訓練は、今回で3回目となる。なお、JICA課題別研修「救難・環境防災」コースのフォローアップに参加しているフィリピン・ベトナム・インドネシア・マレーシア・スリランカの海上保安機関職員も今回の訓練を見学していた。