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独立行政法人の国際協力機構(JICA)は、ラオスにおける持続可能な都市開発を支援するため、首都ビエンチャンで開催された「ビエンチャン・トライアル2016」の開催提案およびに支援を実施していたことを発表した。
ラオスの首都ビエンチャンでは、寺院タート・ルアンや多数の寺院や仏塔などの歴史文化遺産を持つ地区があることからも、観光都市のルアンパバーンと同様に観光都市としての役割も担っている。ラオスでは他の産業があまり発達していないこともあり、観光産業はラオス政府にとっての重要な収入源のひとつである。そのためラオス政府では観光産業の発展を進めているが、発展を進める際に既存の遺産を破壊もしくは価値を損なうような結果となってしてしまうケースが発生していた。そのためJICAでは、これらの問題を解決するための支援を実施することとなった。
JICAが具体的に支援した内容は、過度な開発により既存の歴史文化遺産が破壊されないよう、遺産を保全しながら住民と観光客の両者にとって魅力的な街並みを形成していけるような策定の支援を実施している。この取り組みの最も重要な施策として、日本の歴史観光都市の京都や金沢などでも施行されている「景観規制」を、このラオスでも取り入れている。また、この支援の一環として、歩行者天国で古都の魅力を堪能する「ビエンチャン・トライアル2016」の開催提案およびに支援を実施した。
JICAでは、今後もラオスの都市開発を支援するために、このプロジェクトの一環として京都の景観保護・形成を学ぶためにラオスから研修員を招致する予定である。