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ラオスではアセアンで名目GDPが一番低い(約108億USドル:2013年)国であることもあり、政府は教育分野へ十分な予算を割り振ることが出来ずにいた。そのため、経済成長を行う人材が育っておらず、経済成長が遅れるという悪循環が発生していた。この状況を改善させるため、中国政府はラオスへの教育支援の一環として、ラオス国立大学で学んでいる恵まれない学生に向けて奨学金を提供することを決定し、この奨学金の引き渡し式典を先週に実施したことをラオスの地元メディアが報じた。
今回の奨学金が授与されたことに伴い、対象となった学生は4年の間は勉学に集中することが可能となった。ラオス国立大学も今回の奨学金に対しては、優秀な学生に勉学に集中させることが可能となり、学生自身の能力向上が図れるだけでなく、学生の家族や地域の発展にも良い影響がでるはずだと語っている。
以前のニュース(ラオスの貧困対策を支援する中国)でも報じているが、近年では中国の中国国際貧困削減センター(IPRCC)が中心となり、中国からラオスへの各種支援が活発化している。日本やEUなどもラオスの教育支援(EUはラオスの教育開発のため19百万米ドルを支援)を実施しているが、中国からの支援は今後も増していきそうである。