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日本政府は、ラオスの世界遺産都市における水供給サービス改善のため、約19億円の無償資金協力を実施する。
世界遺産地区を抱えるラオス北部の都市のルアンパバーン市では、配水管網が古いもので建設後50年を経過しており漏水率が高く、雨期には十分な浄水処理ができない問題を抱えていた。また、この市を訪れる観光客は年々増加しており、地域の水需要も増加する見込みのため、送配水管の更新や浄水場機能の改善が喫緊の課題となっていた。そのため日本政府は、この課題を解決するための支援を実施することを決定した。
今回の支援は、「ルアンパバーン市上水道拡張計画」として、供与限度額が19.22億円となる無償資金協力により実施される。この支援に関する交換公文の署名と書簡の交換は、ラオス人民民主共和国の首都ビエンチャンで、日本の若宮健嗣外務副大臣とラオスのトンパン・サワンペット外務副大臣との間で実施された。
この支援では、総延長約60キロメートルの配水管の新規敷設・更新、45基の消火栓新設、約2,400カ所の給水管の切替、ナムカン浄水場における取水・浄水・排水処理施設の新設などを実施し、ルアンパバーン市の水供給能力の向上を図るものとなる。