日本はカンボジアの安全な水の供給能力向上を支援

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日本の独立行政法人である国際協力機構(JICA)は、カンボジアにおいて安全な水の供給能力向上を通して住民の生活環境を改善する支援を実施する。

カンボジア王国では、プノンペンの給水改善、次いでその成果を普及させる形で地方都市の給水改善が進められており、JICA は技術協力・無償資金協力・有償資金協力を通じその過程を支援してきた。プノンペンにおいては、内戦終了直後の 1993 年に JICA の支援により「プノンペン市上水道整備計画」が策定され、プノンペン水道公社「PPWSA」は、2006年には水道普及率90%、無収水率8%、24時間給水の実現などを達成していた。

しかしながら、スバイリエン市では、既存の浄水施設の運転状況に問題はなく、無収水率も約9%と低い値で維持されているが、人口に対して給水能力が足りておらず、都市部水道普及率は48.9%程度に留まっていた。そのため、日本はこの問題を解決するための支援を実施することを決定した。

そのため、『スバイリエンにおける上水道拡張計画(The Project for Expansion of Water Supply System in Svay Rieng)』を対象として、27億8,600万円を限度とする無償資金協力の贈与契約が締結されることとなった。この支援は、47ヵ月にわたって実施される予定となっている。実施機関は工業科学技術革新省、対象地域・施設はスバイリエン州スバイリエン市となる。具体的に行われる事業は、「施設整備/機材調達」「コンサルティング・サービス」となる。「施設整備/機材調達」では、取水施設の新設、導水管の敷設、浄水場の新設、送・配水管の敷設、水質分析機器、貧困世帯用給水装置などとなる。「コンサルティング・サービス」では、詳細設計、入札補助、施工監理、(ソフトコンポーネントとして)浄水施設運転・維持管理、配水施設運転・維持管理、生産管理に関する技術指導などとなる。

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