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日本郵船は、自社が参画している次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合(AHEAD)が、世界初となる水素を輸送する国際実証試験を本格的に開始したことを発表した。
AHEADが行うこの事業は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より助成を受けて国際間で水素サプライチェーン構築の実証試験を行うもので、これまでブルネイで生成したメチルシクロヘキサンを海上輸送し、川崎市内に設置した脱水素プラントで水素を分離し、東亜石油の水江発電所のガスタービン向けに供給してきた。
今回は、脱水素で分離したトルエンをブルネイへ輸送し、再度水素と結合させる処理を開始したことにより、一連の流れからなる水素サプライチェーンの循環が完成し、安定稼働に入った。
なお、日本郵船の役割は『海上輸送に関するスタディや航海関連データの提供』『フォワーディング業務を担当する当社子会社の郵船ロジスティクス株式会社、海上輸送を担当する当社関連会社のOcean Network Express Pte.Ltd.(ONE)との連携』となる。