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ニュージーランド政府は中国政府が南シナ海で強硬的な開発を推し進めている事に反対し仲裁裁判所の判決に従うべきと見解を表明しているが、中国政府はニュージーランド政府の見解を批判し紛争当事者ではない国が南シナ海問題に介入すべきではないと強く抗議した。
ニュージーランド政府では、中国政府が南シナ海で近隣諸国のベトナム政府・フィリピン政府などの了承を得ない強硬的な開発を進めていることを非難し、隣国のオーストラリア政府などと連携したうえで、中国政府へ強く自制を行うように呼び掛けていた。ニュージーランド政府とオーストラリア政府とも中国政府と経済的な依存度が強いが、領土問題の解決には国際法に基づき平和的に解決されるべきとの見解から、中国政府の強硬的な開発を批判する声明を出し続けていた。オランダのハーグ仲裁裁判所が中国政府の主権を否定する判決を下してからは、中国政府はこの判決に従うべきとの見解を発表し、軍事施設の建設を即時に停止するように呼び掛けていた。また、ニュージーランドの国防大臣は、中国政府の行動が地域の平和と信頼を損なわせていると発言した。
これらのニュージーランド政府の発言に対して中国政府は、中国で開催されたセキュリティフォーラムの際に、紛争当事者ではないニュージーランド政府は南シナ海問題に介入すべきではないと強く反論した。