中国がバングラデシュの鉄道建設を受注

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画像提供:中国外務省
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中国外務省は、バングラデシュのパドマ橋の鉄道建設プロジェクトを中国中鉄(China Railway Group Limited)が受注し、首都ダッカにおいて契約調印式を実施した事を発表した。

中国中鉄が受注したプロジェクトは、バングラデシュの東部と西部をつなぐパドマ橋の鉄道建設となる。この鉄道は約168Kmの距離となり、最高速度は120キロとなる見込みである。契約金額は約32億ドルとなり2022年頃までに完成する予定である。この鉄道が完成した際には、バングラデシュの東部と西部の交通状況が大幅に改善され、近隣諸国のミャンマー・インド・ブータン・中国等との貿易交流が促進される見込みである。

日本政府はバングラデシュに対して無償資金援助・円借款事業の両面から積極的なインフラ整備(メグナ橋、ジャムナ橋、カチプール・メグナ・グムティ橋など)を行っていたが、近年では中国政府が日本政府に変わりインフラ整備を受注している状況である。

パドマに建設する橋も日本政府は2011年度の円借款事業「パドマ多目的橋建設計画(供与限度額:342億円、金利0.01%)」として支援する予定であったが、汚職問題などが発生したためにバングラデシュ政府の意向により中止となっていた。この橋をバングラデシュ政府が自国の予算で橋を建設すると表明し、建設業者の選定を行った結果、中国政府が受注していた。

中国政府は、アセアン地域においてはタイ・ラオス・インドネシアなどで鉄道建設を進めている。近年ではアセアン地域のみならずアジア地域やアフリカ地域における鉄道などの各種インフラの建設を進めており、今後もこれらの地域においてインフラ案件の受注が行われる見込みである。

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