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AIIB(アジアインフラ投資銀行)は、設立後に初めてとなる年次総会を開催するとともに、4つの融資を正式に決定した事を発表した。
AIIBの発表によると、融資を実施するプロジェクトは、以下の4つとなる。
・バングラデシュでの送電網の改良・拡張プロジェクトに1億6500万ドル
・インドネシアのスラム街における住環境改善プロジェクトに2億1650万ドル
(世界銀行との協調融資)
・パキスタンの高速道路の建設事業プロジェクトに1億ドル
(アジア開発銀行(ADB)とイギリスの国際開発省(DFID)との協調融資)
・タジキスタンの道路改良プロジェクトに2750万ドル
(欧州復興開発銀行(EBRD)との協調融資)
バングラデシュへの融資のみ単独融資となり、他のプロジェクトに関しては他の金融機関との協調融資となる。これはAIIBが設立間もないため、プロジェクトの融資査定能力が低いために、自身のみで査定を行う事が難しい状況であるためである。また、融資を行う4カ国は中国政府が友好関係を深めようとしている国でもあり、中国政府の意向が強く影響している事が伺える。