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米国国務省は、中国政府が発表している南シナ海の領有権問題において中国を支持しているとする国数が誇張されていると指摘したが、中国外務省はこの指摘に反論を行い、コンゴ、南アフリカ、ジンバブエ、スリランカも中国を支持している事を明らかにした。
中国政府は、フィリピン政府やベトナム政府等と南シナ海の領有権問題を争っており、自国の正当性を証明するために南シナ海から遠く離れたアフリカなどにおいて支持国を獲得するための活動を進めていた。中国政府を支持する国が60カ国とも言われている現状に対して、アメリカ国務省は数字が誇張されている恐れが強いと指摘していた。
中国外務省で23日に開催された定例記者会見の際に、記者から「アメリカ国務省が南シナ海問題で中国を支持する国が誇張されている可能性があると述べています。」との旨の質問を行われた際に、中国外務省の報道官は「海外の国やメディアなどにおいて、南シナ海問題で中国政府を支持する国が誇張されていると述べていますが、私はこの主張に抗議します。海外メディアにおける支持国の数え方は不明です。一方で、コンゴ、南アフリカ、ジンバブエ、スリランカは、南シナ海問題において中国政府を支持する旨を発表しています。しかしながら、支持する数が最も重要ではあるとは思いません。中立で公平な立場から見た場合に、中国政府の立場は正しいものであるからです。」との旨の見解を述べた。