中国外務省は、中国にはいわゆる反日教育はないとの見解を示すとともに、日本からの反日言論規制に応じることはなく、中国共産党とつながりが深いフェニックステレビからの質問に応じる形で、花束1,000本以上が献花されており、中国人は礼儀正しいと明言した。
中国外務省で23日に実施された記者会見の際に、NHK(日本放送協会)の記者から「日中外務次官会談について、日本側が発表した情報によると、日本側は中国のオンラインソーシャルメディア上での反日言論の規制を求めているとのことです。中国はさらなる対抗策を用意しているのでしょうか」との旨の質問が行われた。
この質問に対して報道官は、「中国のソーシャルネットワーク上でのいわゆる『反日』発言について言及されましたが、私が言いたいのは、中国にはいわゆる『日本嫌い教育』が存在しないということです。深圳の日本人学校で日本人男子生徒が襲撃された事件の後、多くの地元住民が哀悼の意を表し、暴力に反対し、中日国民の永遠の友情を祈って献花に行ったことを先ほど触れました。我々は、中日間の4つの政治文書に基づき、両国間の戦略的互恵関係を包括的に推進し、要件を満たす建設的で安定した中日関係の構築を促進するために、日本と協力する用意があります」との旨を述べた。
なお、この質問の前に、中国共産党と緊密な関係にあるフェニックステレビの記者から「深センで日本人学校児童が襲撃された後、多くの人が校門に献花に行きましたが、そのほとんどが地元の中国人でした。同校は、家族への慰めの花束を1,000本以上受け取ったことも明らかにした。これについてのコメントはありますか」との質問が行われていた。
その際に報道官は、「中国はこの不幸な事件に対し遺憾と悲しみを表明している。中国人の自発的な追悼行動は、中国人の最も素朴な感情と生命への敬意を反映しています。私たちはこれまでと同様に、外国人の友人に対して礼儀正しく、誠実に、平等に接し、中国に居住するすべての外国人の個人および財産の安全を守るために最善を尽くします」との旨を述べていた。