東京都において、外国人も暮らしやすい東京都とすることなどを目的として、日本人が3世紀以降から主言語として使用している日本語ではなく外国人などにもわかるように配慮して簡単にした日本語【やさしい日本語】の普及状況の調査が実施された。
この調査は、東京都から補助金が交付されており、令和5年度の収支予算書の受取補助金等が7.8億円となっている、東京都とつながり創生財団が実施した。この調査の目的は、「都内在住外国人の増加により、日本人と外国人が地域で共に暮らし、活躍していく多様化共生社会を実現するため、やさしい日本語についての意識調査を実施する。さらに効果的なやさしい日本語普及啓発事業に資することを目的に本調査をおこなった」となる。調査時期は令和5年2月27日から3月3日、調査手法はインターネットモニターを対象とするWeb調査となる。回収結果は、2,333サンプルとなった。
『普段、あなたは外国人と接する機会はありますか』との質問に対しては、ある8.7%、ときどきある15.0%、あまりない26.3%、全くない49.9%となった。
『あなたは「やさしい日本語」を知っていますか』との質問に対しては、よく知っている3.8%、ある程度知っている14.9%、あまり知らないが、見たこと、聞いたことがある21.6%、全く知らない59.8%となった。昨年と比較すると、全く知らないと答えた人の割合が減少しているため、調査団体によると、認知度が向上しているとしている。
『あなたは「やさしい日本語」を使ったことがありますか』との質問に対しては、よく使う5.8%、ときどき使う20.3%、何度か使ったことがある33.7%、全く使ったことがない40.3%となった。
『外国人以外へのやさしい日本語の活用場面<自由回答>』との質問に対しては、特に幼い子供や高齢者の多い場所や学校等の教育機関では、「やさしい日本語」を活用できるとの意見が見受けられた。