長野県は、7月は多文化共生推進月間であるとし、広く多文化共生意識の浸透を図るとともに、行政と外国人県民のパイプ役として、外国人県民から行政に対する意見・要望を聞いて県などに伝える無報酬のボランティア「地域共生コミュニケーター」に募集するように呼び掛けている。
長野県の発表によると、県内に暮らす外国人は、令和2年12月末時点で35,777人となり、地域に暮らす外国人が安心して働き、教育を受け、必要な医療を受けることができる社会を実現することは、活力ある持続可能な地域づくりに欠かすことのできない視点であるとしている。
そのため、長野県では、広く多文化共生意識の浸透を図るため、7月を「多文化共生推進月間」としている。この期間においては、日本人県民と外国人県民が地域を創るパートナーとして、共に学び、共に活躍できる社会を目指すため、多文化共生について考えてみるように呼び掛けている。
7月における主な取組内容は、「広報活動」と「ポスターを活用した周知(デザイン:岡学園トータルデザインアカデミー)」となる。また、「地域共生コミュニケーター」の募集も行っている。
「地域共生コミュニケーター」とは、行政と外国人県民のパイプ役として、自主的に行政情報を伝えたり、外国人の要望などを県などに伝えたりするボランティアとなる。このボランティアに要求されることは、自主的、主体的に、『県などからの行政情報を地域の外国人県民へ伝える』『地域の外国人県民から行政に対する意見・要望を聞いて、県などに伝える』『外国人県民の生活相談に応じたり、長野県多文化共生相談センター、地域の日本語教室、自治会及び市町村への橋渡しを行う』『外国人県民へ自治会活動への参加を呼びかけたり、地域住民のみなさんとの相互理解の促進に努める』などとなり、無報酬で行うこととなる。また、実施した活動については、県が別途指定する時期に報告する必要がある。