北海道内企業の中国進出が回復、ASEANも新たな拠点先に

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北海道は、道内企業の海外進出状況を調査した結果、道内企業の中国進出が回復しているとともに、ASEANも新たな拠点先として根強い人気があることを発表した。

北海道は、「道内企業の海外事業展開(貿易・海外進出など)実態調査」の結果を発表した。この調査は、ジェトロ北海道と北海道が共同で、海外ビジネスに実績のある道内企業を対象として、海外事業展開に関するアンケートを実施したものである。2020年2月3日から3月31日にかけて、道内企業975社に対して行い、737社から回答されたものを集計している。

この調査結果によると、道内企業の中国での拠点設立の動きが回復傾向にあることが確認された。この調査の結果、海外展開を行っている道内企業の拠点数は、合計401か所が確認された。2019年に新たに設立された道内企業の海外拠点は20か所で、国・地域別にみると中国が最多の5か所となっている。中国にある道内企業の海外拠点を進出年別にみると、2008年には9か所設立された拠点も、2017年には3か所まで減少していた。その後は、2018年にはアメリカの対中制裁措置の発動が決定されたのにも関わらず、2018年は4か所、2019年に5か所の拠点が設立され、道内企業の中国進出は回復傾向にある。

新たな拠点設立先としては、ASEANが根強い人気がある。2019年までに、すでにタイ34か所、ベトナム34か所、シンガポール29か所、マレーシア19か所などの多数の道内企業が進出している。道内企業の今後3年以内の海外拠点設置計画をみると、ベトナムが3件で最多となり、タイ、インドネシア、シンガポールで各2件、マレーシア、カンボジア、ミャンマーなどで各1件の計画があり、道内企業のASEAN諸国への進出は今度も続くことが予想されている。

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